バランスの取れた食事は生活習慣病予防の基本です。忙しい中でも、いつも選択しているものを見直し、ひとつずつ入れ替えてみたり、食事日記をつけたりすることから始めてみましょう。

野菜や果物をたくさん摂る

ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、血糖値の急激な上昇を防ぎます。

全粒穀物を選ぶ

白米や白パンといった精製されたものではなく、玄米や全粒パンを選ぶことで、食物繊維を多く摂取できます。

脂肪の質を改善する

飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を控え、オリーブオイルや魚油などの不飽和脂肪酸を取り入れます。

塩分を控える

高血圧のリスクを減らすために、塩分摂取を1日6g未満に抑えます。

適量のタンパク質を摂取

肉や魚、大豆製品をバランスよく取り入れます。

適度な運動は、生活習慣病予防に不可欠です。高齢者の方で増加傾向にあるサルコペニアなども筋肉量の低下によって活動量が低下し、生じてしまいます。当施設ではご自身のライフスタイルに合わせた運動を具体的に計画し一緒に実行していきます。

有酸素運動

ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳など、1日30分程度の有酸素運動を週に5日以上行うことが推奨されます。

筋力トレーニング

週に2〜3回、筋力トレーニングを取り入れ、筋肉量を維持することで基礎代謝を上げます。

日常生活での活動

エレベーターの代わりに階段を使う、徒歩や自転車を使うなど、日常生活の中で活動量を増やす工夫をします。

禁煙は生活習慣病予防の中で最も重要な要素の一つです。タバコは心臓病や脳卒中、がんなど、様々な病気のリスクを大幅に高めます。禁煙することで、これらのリスクを劇的に減少させることができます。禁煙に挑戦する場合は、専門の禁煙プログラムや医師のサポートを受けることが効果的です。

節酒も大切です。過度のアルコール摂取は高血圧や肝臓病、心臓病のリスクを高めます。適量の飲酒は1日あたり、男性で20g（ビール中瓶1本程度）、女性で10g（ビール小瓶1本程度）までが推奨されています。飲酒量を記録し適量を守るように心がけます。

ストレス管理も生活習慣病予防には欠かせません。過度のストレスは血圧や血糖値を上げる原因となり、生活習慣病のリスクを高めます。自分に合ったストレス解消法を見つけ、定期的に実践していきましょう。

リラクゼーション

ヨガや瞑想、深呼吸などのリラクゼーション法を取り入れる。

趣味の時間を確保する

好きなことをする時間を作り、心の健康を保つ。

十分な睡眠

1日7〜8時間の質の良い睡眠を確保することが重要です。

定期的な健康診断を受けることで、早期に生活習慣病の兆候を発見し、適切な対策を講じることができます。特に40歳以上の方は年に1回の健康診断を推奨されます。