腰椎椎間板ヘルニアについて|SkytGYM-スカイトジム|尼崎のメディカルフィットネスジム

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腰椎椎間板ヘルニアについて

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腰椎椎間板ヘルニアについて

皆さん、こんにちは。今日は腰椎椎間板ヘルニアの診断と治療についてお話していきますね。

1. 腰椎椎間板ヘルニアとは

腰椎と呼ばれる5つの腰の骨の間にあるクッション「椎間板」の中心(髄核)が、外側の線維輪の亀裂から外に飛び出し、神経を圧迫する状態です。特に第4–5腰椎、または第5腰椎–仙椎間に起こりやすいです

2. 原因

  • 加齢による椎間板の水分低下・変性

  • 長時間の前かがみ・中腰姿勢(デスクワーク・重労働・スポーツ)

  • 繰り返しの荷重・外傷

  • 喫煙習慣・遺伝的素因・肥満による腰への負担。

3. 主な症状

  • 腰の痛みを主として、殿部〜脚への放散痛やしびれ(坐骨神経痛)

  • 前かがみや座っていると症状が強くなる特徴

  • 強い場合は足の筋力低下、感覚障害、歩行困難、排尿・排便障害を伴うことも。

4. 診断

まず問診・触診などの神経学的所見を確認。異常が疑われたら、レントゲンに加えMRI検査で椎間板の形態や神経圧迫の程度を評価します。

5. 治療法

A. 保存療法(80%以上が改善)

  • 安静・腰用コルセットやサポーターで患部を保護

  • 消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、ビタミン剤

  • 神経ブロック注射(硬膜外・神経根)による鎮痛

  • リハビリ:ストレッチ、体幹・インナーマッスルの強化(腹横筋・多裂筋)、姿勢改善、股関節可動性の向上

  • 温熱療法(入浴・カイロ)や生活習慣の見直し(体重管理・禁煙・栄養補助)

B. 手術療法

以下のようなケースで検討されます:

  • 保存療法を3ヶ月継続しても改善しない

  • 強い痛み・しびれが継続し、日常生活に支障

  • 足の筋力低下、排尿・排便障害などの神経症状

主な手術方法:

    • 内視鏡下椎間板摘出術(MED、顕微鏡下摘出など)

    • レーザー治療(PLDD)

  • 脊椎固定術(PLIF, TLIF)

6. 自然治癒の可能性

突出した髄核が後縦靱帯を突き破っている場合、体の免疫(マクロファージ)により約2ヶ月で自然に縮小し治癒するケースも報告されています 。

7. 再発予防とセルフケア

    • 正しい姿勢を意識し、長時間の同一姿勢を避ける(30分〜1時間ごとに休憩)

    • 物を持ち上げる際は腰ではなく膝を使う

    • 体幹筋・インナーマッスルを継続的に鍛える

    • 体重管理と禁煙による生活習慣改善

  • 再発予防には、姿勢改善・体幹トレーニング・定期的な休憩が有効 

まとめ

腰椎椎間板ヘルニアは、適切な診断と段階的治療が重要です。初期は保存療法での改善を目指し、症状が強い場合や自然治癒しない場合には早期に専門医へ相談することが大切です。また、日常生活での姿勢や筋力ケアは再発予防にも有効です。