冬になると、手足の先が冷えて眠れない、朝起きるのがつらい、と感じる方が増えます。
その原因の多くは「血流の滞り」と「筋肉量の低下」にあります。人の体は約40%が筋肉でできており、筋肉は“熱を生み出す臓器”でもあります。筋肉が少ないと、体温を維持する力が弱まり、末端まで血液が届きにくくなります。その結果、冷えを感じやすくなり、代謝も低下してしまうのです。
特にデスクワーク中心の生活では、下半身の筋肉(太ももやお尻)が使われにくく、血流が滞りがちです。これが冬場の冷え性の大きな要因の一つです。
運動不足が続くと、体温調節を担う自律神経の働きも乱れやすくなり、「冷え」と「疲労感」「肩こり」「睡眠の質の低下」など、さまざまな不調につながっていきます。
では、どうすれば冷えに強い身体を作れるのでしょうか。
ポイントは「筋肉を動かす」「血流を促す」「体温を上げる」の3つです。
ウォーキングや軽いストレッチも良いですが、最も効率的なのは下半身の筋力トレーニングです。
太もも・お尻・ふくらはぎの筋肉は、血液を心臓へ押し戻す“ポンプ”のような働きをします。これらを鍛えることで、全身の血流がスムーズになり、手足の冷えが改善されやすくなります。
さらに、筋肉を動かすことで熱が生まれ、体温が上がります。体温が1℃上がると、免疫力は約30%上昇するといわれており、風邪やウイルスへの抵抗力も高まります。つまり、冬に運動を習慣化することは、冷え対策だけでなく「免疫力アップ」「代謝向上」「体調維持」にもつながるのです。
冷え性を根本的に改善するには、「一時的な温め」よりも「体の中から温まる仕組み」を整えることが大切です。
医療的な観点では、血管の弾力性や筋肉量のバランス、姿勢や骨盤の歪みも冷えに影響します。姿勢が崩れると血管が圧迫され、血流が悪くなるため、正しいフォームで安全に筋肉を動かすことが重要です。
当ジムでは、理学療法士監修のもと、体の構造や循環機能を考慮したパーソナルトレーニングを提供しています。
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寒い季節こそ、身体の内側から健康を育てるチャンスです。
今年の冬は、“温める”だけでなく、“温まる体”を目指してみませんか?

